3月19日テレビ東京のニュースで運慶作の木造の「大日如来坐像」がニューヨークのクリスティーズでオークションにかけられ、三越百貨店に1,280万ドル(12億5000万円)で日本の美術品としては過去最高額で落札されたと伝えました。
大威徳明王坐像(だいいとくみょうおうざぞう)
この運慶作「大日如来坐像」は高さ66.1センチのヒノキ製で、個人が所有しており、重要文化財に指定されていないため、国外で販売することができるため、海外に流出する可能性が高いとして、この仏像があった樺崎寺の栃木県足利市では流出回避策を求める文科相あての署名運動も起きていました。
それにしてもこれまで日本の美術品のクリスティーズの最高落札額は4億円だそうですのでこの木彫りの仏像を日本で販売すればおそらくそれ以下の値段だったにちがいありません。
あえて日本で売らずにニューヨークの世界的に有名なクリスティーズのオークションに出品したおかげで12億5000万円という破格の値段で売れてしまいました。
有り余る金をもっている富裕層や団体など買う人がいるから一枚の絵画や一個の彫刻に何億円の価値がつくのだと頭では分かりますが一般層の私には遠い別世界の出来事です。
【その後】
巨額なお金で運慶作「大日如来坐像」を落札した話題の主は本部を立川市に置く宗教法人「真如苑(しんにょえん)」でした。真如苑は将来、立川市の土地に施設を造り安置し一般に公開するが当面5年間は公的機関に委託し調査や展示に応じると言っているそうです。(読売新聞、2008年3月26日)
巨額なお金で運慶作「大日如来坐像」を落札した話題の主は本部を立川市に置く宗教法人「真如苑(しんにょえん)」でした。真如苑は将来、立川市の土地に施設を造り安置し一般に公開するが当面5年間は公的機関に委託し調査や展示に応じると言っているそうです。(読売新聞、2008年3月26日)
【参考】申年の守護神「大日如来」