運慶作の大日如来坐像を三越がクリスティーズのオークションにおいて12億円で落札

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3月19日テレビ東京のニュースで運慶作の木造の「大日如来坐像」がニューヨークのクリスティーズでオークションにかけられ、三越百貨店に1,280万ドル(12億5000万円)で日本の美術品としては過去最高額で落札されたと伝えました。

 

運慶といえば東大寺南大門の金剛力士像などを製作した鎌倉時代に活躍した仏師です。

 

ちょうど1年前の2007年3月20日に神奈川県立金沢文庫が解体修理していた仏像「大威徳明王坐像(だいいとくみょうおうざぞう)」は運慶が製作したものだということが判明し、話題になりました。

 

大威徳明王坐像(だいいとくみょうおうざぞう)

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この運慶作「大日如来坐像」は高さ66.1センチのヒノキ製で、個人が所有しており、重要文化財に指定されていないため、国外で販売することができるため、海外に流出する可能性が高いとして、この仏像があった樺崎寺の栃木県足利市では流出回避策を求める文科相あての署名運動も起きていました。

 

今回、三越が落札したことでとりあえず貴重な文化財の海外流出は食い止められました。三越は国内の顧客から頼まれ今回、落札したもので顧客は誰なのか顧客の意向で公表はできないそうです。

 

それにしてもこれまで日本の美術品のクリスティーズの最高落札額は4億円だそうですのでこの木彫りの仏像を日本で販売すればおそらくそれ以下の値段だったにちがいありません。

 

あえて日本で売らずにニューヨークの世界的に有名なクリスティーズのオークションに出品したおかげで12億5000万円という破格の値段で売れてしまいました。

 

有り余る金をもっている富裕層や団体など買う人がいるから一枚の絵画や一個の彫刻に何億円の価値がつくのだと頭では分かりますが一般層の私には遠い別世界の出来事です。

 

【その後】
巨額なお金で運慶作「大日如来坐像」を落札した話題の主は本部を立川市に置く宗教法人「真如苑(しんにょえん)」でした。真如苑は将来、立川市の土地に施設を造り安置し一般に公開するが当面5年間は公的機関に委託し調査や展示に応じると言っているそうです。(読売新聞、2008年3月26日)

 

【参考】申年の守護神「大日如来

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【参考】
(1)「運慶の仏像に12億円」記事、テレビ東京、2008年3月19日
(2)「運慶の仏像に12億円超=三越が落札、海外流出回避」記事、NY 時事通信、2008年3月18日
(3)「国外流出防げ 運慶仏像」記事、読売新聞、2008年3月1日