卒業式の歌「仰げば尊し」について

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今年は暖冬で例年より、桜が約10日早く開花すると言っていましたが、昨日は一変して全国的に冬に戻ってしまいました。

 

山形県小国町も雪が降りましたが、風が強かったため、吹雪になり、気温が低くさらさら雪なので屋根には20センチくらいしか積もらなかったそうです。

 

今日も吹雪のようです。雪が止み、春型の気候がもどれば今年は雪下ろしはしなくて済みそうです。

 

3月中旬といえば季節は春で卒業式や転勤の時期です。サラリーマンである親戚と私の次男は転勤になり、次男は数日前に広島に赴任しました。

 

卒業式も各地で行われておるようです。

 

最近、「蛍の光」や「仰げば尊し」を歌わない学校が増えていると伝えられてはいますが、やはり、卒業式といえば「蛍の光」と「仰げば尊し」が思い浮かび、この歌を聴くと小学校や中学校の頃を思い出します。

 

【参考】「蛍の光」について
 

yaseta.hateblo.jp

先日のNHKテレビで「仰げば尊し」の歌詞の一部を誤解している人が半分以上いると伝えていましたが、わたしも解説を聴くまで誤解していました。

 

1.あおげば とうとし わが師の恩
教えの庭にも はやいくとせ
思えば いと疾(と)し このとし月
今こそ わかれめ いざさらば

 

2.たがいにむつみし 日ごろの恩
わかるる後にも やよ 忘るな
身を立て 名をあげ やよ はげめよ
今こそ わかれめ いざさらば

 

3.朝ゆう なれにし まなびの窓
ほたるのともし火 つむ白雪
忘るる まぞなき ゆく年月
今こそ わかれめ いざさらば

 

1.の「いと疾(と)し」は歌って覚えたので、「いとおしい」の意味と思っていましたが、、「いと」はきわめてという意味で「疾し」は速いという意味ということで、「なんと速く過ぎ去ったことか」という意味だったのです。

 

1.の「今こそ わかれめ」の「わかれめ」はわかれ目すなわち、わかれるときがきたと思っていましたが、「む(め)」は意思を表し、「こそ--め」は係り結びの法則で「今こそ、わかれよう」という意味でした。

 

2.の「やよ」は感動詞で「やあ」、「けっして」、「さらに」、「ますます」というような意味でした。

 

蛍の光」や「仰げば尊し」は明治時代に小学唱歌として作詞され、古いことばを使用しており、難解で現代的でないと敬遠されがちですか、この歌は名曲です。ことばは難しくとも古くから伝わる伝統を重んじ、途絶えないように将来に歌い継いで行って欲しいと思いました。