歌舞伎たいそう「いざやカブかん」に見ほれました

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先日、NHK総合テレビ「スタジオパークからこんにちわ」で歌舞伎俳優の若手スター市川染五郎と子供たちが「歌舞伎たいそう」という体操やっていました。面白くて思わず見ほれてしまいました。

NHK教育の番組「からだであそぼ」の中で放送していましたが、子供だけでなく大人にまで、人気になっており、近々、CDが出るそうです。

子供向けといいながら、私のような歌舞伎をほんの表面的、断片的にしか知らない大人にとっても、もう少し、歌舞伎についてを知りたいと思わせるような、台詞や口上などがに出ています。

そして、歌舞伎のプロの染め五郎と可愛い子供たちが歌舞伎調の曲に合わせて見せる歌舞伎の仕草・動き(所作ごと)が見事にマッチして、興味を引き付け、歌舞伎の良さを教えています。

「歌舞伎たいそう いざやカブかん!」という名前になっていますが、体操というより、ダンス付の歌謡曲で伝統的芸能でありながら新鮮に感じました。

【歌舞伎たいそう いざやカブかん!】
東西(とざい)、東西(とーざい)、  これより、歌舞伎所作ごと ごらんにいれまする。
合点か、合点だ

いざやカブかん  カブいて踊れ!   夢の浮き世じゃ さあ踊れ!
そもそも     歌舞伎は歩み    右の手と足   左の手足
ヤットコトッチャ ウントコナ!
打てや      はやせや      親獅子     子獅子
さあさ こいこい カブいて踊れ!   さあさ 浮いた浮いた カブいて踊れ!

知らざ言って聞かせやしょう!
ずふ  あは   ずふ  あは
われこそは 天下を狙う 歌舞伎者!

いざやカブかん  カブいて踊れ!   夢の浮き世じゃ さあ踊れ!
さあさ こいこい カブいて踊れ!   さあさ 浮いた浮いた カブいて踊れ!

【追記】
弁天小僧が呉服屋「浜松屋」で正体がばれて、居直る場面で言う「知らざあ言って聞かせやしょう。」と言う名台詞については今日(2006年6月9日)の読売新聞の編集手帳に載っていました。
また、昭和30年後半にヒットした三浦洸一の歌謡曲「弁天小僧」は「浜松屋見世先場」を歌っています。

歌舞伎 :カブく(傾く)から生まれてたもので、異様な風俗や振る舞いに加え、諧謔・好色も含んでいる。
歌舞伎者:異形の服装をして伊達を競う者たち