TA(ターミナル・アダプタ)でなくTA(トランザクショナル・アナリシス)について

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自分に自身を持てなくなる、対人関係がうまくいかないという悩みを持っている人は何人もおられると思います。

先生や親や上司から「自信がない、消極的なのは根性がないからだとか、正しいと思ったことはどうどうと言い返す強い意志がないからだ。」とか言われた人はおられると思います。

私は会社に入ってから何度か、上司に言われ、落ち込んだ時期がありました。

自分では消極的な性格だからそれを少しでも直すアドバイスをしてくれたらいいのに、怒られるか、その場かぎりの慰めで終わってしまうことがほとんどでした。

自分を少しでも積極的な方向に変えたいと、日本にある仏教の教え、座禅、武士道、会社の理念など、社員教育や自分で勉強しましたがなかなか理解できなく、また対策も精神論が多くついていけませんでした。

ところが、アメリカで開発された自己変革、対人関係の改善といった方法のいくつかは心理学、哲学に基づき、系統だてて、マニュアル化されており、理解しやすく、出来るかもしれないと思うようになりました。

こういう心理学療法、精神療法などの実績のもと体系だてた教育法を持って、企業の人材育成やセールスマン教育する企業教育サービス会社が1980年以降、沢山出現しました。

会社で受けた交流分析(Tansactional Analysys、トランザクショナル・アナリシス、TA)はその中の一つで、超概略述べると以下になります。

準備された入力用紙に質問事項の回答を入力すると自分の性格、精神状態が把握でき、改善項目が決めることができます。
そしていくつかの分析(たとえば自分の過去に遡る)や寸劇(ロールプレイイングゲーム)を行い、自分の殻を破り、プラス思考で行きましょうというものでした。
他人は変えられないから自分を変えましょう。
過去はかえられないから今、未来をかえましょうということです。
マズローの欲求5段階説の自己実現めざす一つ方法と思いました。

yaseta.hateblo.jp

TA(Terminal Adapterインターネット機器)ではなくTA(交流分析)の理論は人間であれば誰でも心の中に三つの“親の心”,“成人の心”,“子どもの心”があり、それぞれの大きさは人によって全て異なるという基本に立っています。

そしてその人の性格、行動の全てはこの三つの心で支配されているというのです。それぞれのこころの中に良い心と悪い心があるので、自我状態を知ることにより、良いところの心を伸ばし、三つの心をバランスよく保ち大きくしていくというのが理論の概要でした。

分析するとどの心がどれくらい大きいかグラフで表れますのでその大きさにより、どのタイプか認識でき、それに対応する対策を作業を通し、掴んでいきます。

おいこらタイプ:父親の心、よしよしタイプ:母親の心、てきぱきタイプ:成人の心、いきいきタイプ:子供の心、おどおどタイプ:子供の心

対策の作業の中に対話分析、ストローク(相手の存在を認める働きかけや行為で話かける、目配せする、ほめる、認めるなど)の要否体験、人生態度、ゲーム分析、脚本分析とかを行います。

私が受講した直後、受講者同士が自分の過去や欠点をさらけだし、認め合い、励ましあったおかげで、受講者同士が仲間になれ、自分は変った、自信は持てたと思いました。

しかし、1週間、1ヶ月たったら、また同じ自分に戻ってしまったように思いました。
三つの心がいびつなまま固まってしまった40代に受講したからかもしれません。
まだ、自信がなく、自己を変えたい、変革したいと思った20代、30代にこのようなセミナーを受け、周波数が合えば、もっと効果はあったのではと思ったりしています。