

陰暦の時期:初夏・四月(西暦:晩春・5月)
【令和7年(2025年)】
【陰暦の季節 : 仲夏(西暦 : 初夏)】
【陰暦の月 : 五月・さつき(西暦 : 6月)】
【季節:芒種(第九節気)】
陰暦五月節 : (芒種)五月十日~五月二十五日
西暦6月前半 : (芒種)6月5日~6月20日
田植えを始める時期にあたる。芒種から6月初めの第二十六候の頃から
小暑の直前の頃までの約30日間が日本の雨期になる。
梅の実が黄ばむ時期に重なるところから、梅雨と呼ばれる。
【季節:夏至(第十節気)】
陰暦五月中 : (夏至)五月二十六日~六月十二日
西暦6月後半 : (夏至)6月21日~7月6日
一年でもっとも昼の長くなるときであるが、梅雨の真っ最中で、
田んぼの苗が良く育つ。夏至から10日後の6月終わりの
第三十候の頃が田植えを終えるめやすとされた。
【藤原定家の花鳥和歌〈廬橘に水鶏〉】
【廬橘(たちばな)】
郭公(ホトトギス) なくやさ月の やどがほに かならず匂う 軒のたちばな
【現代語訳】
夏の訪れを告げる郭公(ホトトギス)が鳴き皐月(さつき)の風情を感じさせる家のたたずまいに、軒端の橘(たちばな)の花が、決まって良い香りを漂わせていくる。
【語意】
[やどがほに] : 「家の様子にふさわしく」といった意。
[かならず匂う] : 毎年この季節になると決まって素晴らしい香りを放つ。
ホトトギスの声と橘の香りが、五月らしい風情を醸し出している。
[郭公] : 奈良時代の万葉集にある「霍公鳥」も平安・鎌倉時代の「郭公」も音読みではカッコウだが、訓読みでホトトギスと読ませており、当時はカッコウもホトトギスも同じ鳥と思われていたようです。
[たちばな] : 橘。盧橘、柑橘。
非時香菓(ときじくのかくのみ、橘の木)
【水鶏(くいな)】
まきの戸を たたくくひなの あけぼのに 人やあやめの 軒のうつりが
【現代語訳】
明け方、槙(まき)の板で作った戸を叩くような水鶏(くいな)の声がする。
人が訪ねてきたのかと思ってしまうが、それは水鶏の鳴き声に聞き間違えたのであろう。
しかし、まるで人が来たかのように、軒に飾った菖蒲(しょうぶ)の香りが辺りに移っているのを感じる。
【語意】
[槙] :まき。杉や檜(ひのき)などの古名。
[あけぼの] : 朝の五時頃、卯の刻の前頃(卯の刻は5時~7時の2時間)。
1日24時間を十二支で表わすと0時~2時は子の2時間になる。
[水鶏の声] : くいなの(水鶏)は槙(まき)の板で作った戸を叩くような鳴き声で鳴くので人の訪れと聞き間違える。
[あやめ] : 万葉集では菖蒲(しょうぶ)をあやめぐさとも呼んでおり、鎌倉時代も菖蒲とあやめを区別できていなかったと思われます。五月五日の節句に邪気を払うために菖蒲を軒に飾りました。私の子供の頃(昭和24~35年頃)、菖蒲湯の風呂に入っていた記憶があります。