2021年3月後半から従来型の1.6倍感染力を持つ変異ウイルスの第4波が襲来

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国内東京大阪コロナ1日感染者数の7日移動平均

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日本東京コロナ1日感染者数と7日移動平均

2021年が始まっても新型コロナウイルスの感染増加は衰えず、1月初旬に2回目の緊急事態宣言が発出され、2月前半まで順調に減少していきました。

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そして、2月後半、国内1日感染者約1000人、東京約300人まで減少してきました。

東京は約300人の高止まりのまま、推移していましたが、関西3府県や愛知、福岡などは数十名まで減少し、緊急事態宣言解除を国に要請していたので5月後半の収束を期待しました。

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しかし、3月に入ると感染状況が一転しました。従来のコロナウイルスの1.6倍の感染力を持つイギリス型の変異ウイルスによる感染者が東京より大阪や宮城など地方で多く見つかり、国内1日感染者は2月後半の約1000人から4月前半には3000人と1ヵ月あまりで3倍に急増してきました。

 

この間、東京は3月21日に緊急事態宣言を解除しましたが感染は減少せず増加に向かい始めました。また、東京より一足早く3月7日に緊急事態宣言を解除した大阪は新たな敵である変異ウイルスの襲来により感染が急増してきたのです。

 

(これまで日本全体の感染動向は東京が代表していましたが、東京より、大阪、仙台など地方の増加割合が大きくなり、国内と東京の感染者数は相関しなくなり、大阪と相関するようになりました。)

 

そして、新たに作られた「まん延防止等重点措置」が4月5日~5月5日、大阪、兵庫、宮城に適用され、続いて、4月12日~5月11日、東京、京都、沖縄にも適用され、3度目の自粛を要請されました。

 

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緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の比較表

2月17日から始まったワクチン接種は4月初めで医療関係者など約100万人(1.26%人口1億2千6百万人)が済み、4月12日から65歳以上の高齢者に接種が始まりましたが、接種率は先進国の中で最下位です。

 

接種率はアメリカ54.9%(3億2千8百万人)、イギリス59.3%(6千7百万人)、中国11.4%(13億9千万人)です。

 

アメリカやイギリスは安全圏に入ったとして4月上旬から飲食店など非製造業の規制が解かれ営業活動が再開されています。

 

4月13日の国内の1日感染者数は3,457人、東京は510人、大阪はこれまで最高の1,099人と増加しています。日本はワクチンが半分以上行きわたる秋以降まで我慢の日が続きそうます。

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日本東京コロナ累積感染者数

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日本東京コロナ1日死亡者数

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日本東京コロナ累積死亡者数

【参考】

(1)「新型コロナウイルス 世界のワクチン接種状況は」、BBC.NEWS.Japan、2021.4.12

(2)「読売新聞」、2020.1.29~2021.4.14